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本年の収穫物完全終了



 10月31日に菊芋の収穫が終わり、今年の収穫物のすべてが完了したことにホッとするその日の夜。思えば今年は本当に色々あった年だったと振り返る。麦の収穫ではコンバインが出火したり、稲の収穫では8割の圃場が倒伏していたり、菊芋では異常発生した雪虫に苦しめられたり。ここまで普段起こらないことが起こる年というのも珍しいような気がする。

 やはり、昨今の気温上昇が引き起こした現状と判断して良いのだろうか。だとするとこれから結構な頻度で今年と似たような状況になるというのが想定されるのだが、流石にこの中でも稲の倒伏は勘弁願いたいと思わざるを得ない。9月20日といういつもよりも1週間ほど早いスタートだというのに、稲刈りが終わったのが10月11日と、いつもよりも5日ほど遅い日に終わっている。つまりは実働約2週間で終わっていたものが3週間もかかったというわけであるが、やはり倒伏した作物を出来るだけ綺麗に収穫することを意識すると余計にこれだけの時間がかかってしまうという話なのである。

 折角の機会なので、倒伏すると何が問題かということを少し話しておきます。まず一番に生育が遅れて品質が落ちる傾向にあるということでしょうか。倒れ始める時期にもよりますが、基本的に8月中に倒れた稲というものは、ほぼ確実に品質が悪いです。圃場も乾ききっていないので長雨にあたったりすると水に浸かってしまったりするので、何となく良くなさそうというのは想像できますよね?

 それと前も言った通り収穫に時間がかかります。今年の場合は特に酷かったので通常の半分の進み具合の日もあったくらいです。また、地面すれすれを狙いながらの収穫になるので神経を使いますし、泥を持ち上げたりして機械の負担も大きくなります。折角の作物の収入が、機械の故障によって修理費に消えていくというのはなかなかに勿体ないですよね。だからこそ、極力倒伏しないように努めるのがベストという訳です。


 さて、今回は珍しく結構真面目な話になりましたが、一先ず今年の主な作業が完了したことに一安心しながら、冬に向けての作業を進めていくこととなるでしょう。今年から始める有機作物の準備なんかもありますしね。

 という訳で、有機の北海道米につきましては、値段の査定などにまだ少し時間がかかりそうですので、10月中に販売という形にすることは出来ませんでした。しかし、出来るだけ早く出せるようにと考えておりますので、その際はまた別の形でお伝えしたいと思っております。


                                             また次回

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