今年ももう終わりです(主題:有機栽培を始める事について)
本日もやってきた大晦日。黙っていても勝手にやって来るが、まともな一年を過ごしていないとまともな年末はやって来ないことを考えると、まぁそこそこな生き方をして来たのだろうなとぼんやり思う。
テレビをつけて天気予報を観ると、年末年始は比較的穏やかな天気になるようだ。果たして来年は仕事が始まるまでに屋根雪下ろしをしないで済むだろうかと淡い期待を抱いているが、この町の降雪量は隣町と比較しても相当多いのは長年過ごして理解している。
どうにかならないものか。出来るだけ気温の高い日が続いて勝手に雪が落ちるのを願うばかりである。
さて、昨今の憂いを吐露するのはここまで。今年は大きな出来事がなかなかに起きた一年だと振り返る。一番の話題はやっぱり有機JAS認証の許諾がおりたことだろうか。ただ一年間有機肥料や無農薬で作物を作るというのはそれほどに大変なことではないが、同じ畑で2,3年とそれを続けるのはそれなりの影響が出てくるというものだ。雑草と虫の割合は増えてくるし、有機肥料が馴染むまで平均的な地力が落ちるので収量ももちろん下がる。
有機JAS認証の始まりは丸2年が経った3年目からが始まりではあるのだが、その3年目くらいが有機栽培として一番安定しない時期に当たると考えられるのだ。だからこれから有機栽培やJAS認証を目指す人は、その事を少し頭に入れておくと少し方針が見えてくるやもしれない。直ぐに結果を期待するのは余程のセンスや好条件の畑が必要になるのだと私は思う。後は有機栽培に見合わないレベルの肥料の大量投与か、これはそもそもの肥料代が高いのであまりお勧めできるものではないが、それでも慣行栽培よりも2割減くらいのものに抑えることは出来るかもしれない。
まぁ偉そうなことをつらつらと続けていたが、私も有機JASとれたての新人なのであまり詳しいことは言えないのが事実だ。そんな私が今の段階ではっきりと言えることは、JAS認証をとるには作業の記録が必要不可欠となるので、これから有機栽培をやってみたいとぼんやりとでも考えている人がいるならば、「何月何日になにをした」「この施設や機械を使って作業をした」などの記録をつけておくと。スタートが非常にスムーズになるのでお勧めである。
それと有機肥料の選定は、素直に業者に相談するのがベターだと思う。資材証明などのやりとりが手慣れているかどうかを確認しておけば、安心して資材を選ぶことが出来るので買う前に有機資材の取り扱いになれている業者に連絡を取り、出来れば直接話をしておくと良いと思う。
詳しいことを言うと長くなるのでこの程度にしておきますが、私としては「作業記録」と「有機資材の選定」これを事前にやっておくのが、有機栽培を始めるのに重要なことだとここに記しておきたい。
真面目な話をメインに据えてしまったが、今年もあと一日。来年もまともな年末を過ごすために、健やかな一年を過ごしていこうと思っております。
皆様もどうか健やかに。よいお年をお過ごしください。
また次回
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