あっという間に一年の半分が終わり(主題:農業用水のアクシデント)
田植えを終えてから暫く気温が上がらないパッとしない天気が続いていましたが、最近になってやっと温かい日が出てくるようになったを通り越して30℃を超えるような日々になってしまいました。どうにも近年の気温は調節というものが出来ないみたいですね。
だから雪解けが早すぎて夏場にダムの水が枯渇するみたいな事態に陥ってしまって苦労を強いられているのですが、そんなこんなで今回は今も起こっている農業用水のアクシデントの話です。
つい一週間ほど前の事でしょうか。我々も一部管理している田んぼで使用している農業用水のメインポンプが破損し、今も水が使えないという事態に陥ってしまいました。今までも細かい故障などはあったみたいですが、ここまで長い間動かすことが出来ないものは過去に一度もないとの話で、つい先日まで大騒ぎになっていたところでした。しかしなんとか壊れた部分の代替部品が見つかったようで、あと数日もすれば動かすことが出来るという事ですので一安心といった所でしょうかね。
水稲という言葉の通り、稲は水がなければ満足に収穫が出来ない作物でございますので普段は常に流れている農業用水がなくなるというのは本当に死活問題になってしまいます。今でこそそういう話は聞かなくなってきましたが、昔は水の利用に対して傷害事件なども起こるほどでした。田んぼによって水が減りやすいなどの個性もあるので、自分のところばかりに水を入れて他の人に回らないなんて事があるとそんなトラブルが起こるわけですね。
勿論水を入れずに乾かす期間なんかもあって、今回はたまたまそのような期間にポンプが故障し、直近で大きな雨も降ったことから大きな影響は起こらないだろうと個人的には思っていますが、水管理というのは本当に人の個性というものが出るもので、自分の尺度でばかり考えていると思わぬトラブルに巻き込まれかねない案件でもあります。
しかしまぁ、共同のメインポンプというものは億単位のお金が動くものですので、個人単位どころか一つの町ですら満足に取り扱える事ではありません。そうなると国の補助が必要になるのですが、なかなか先手を打っての対策を行うのは難しいのが現状です。今回はたまたま何とかなりそうな形になりましたが、こういうポンプはそれぞれが特注品ですので基本的にすぐに直せるものではありません。数日前に代替部品が見つかるまでは今年中の修復は不可能とまで言われていた問題でしたからね。そしてそうなると今年できるはずだったお米の保証にまた億単位のお金が動くことになってしまいます。なんとまぁ恐ろしい綱渡りという話でしょうか。
100年に一度起きるか起きないかという珍しい事態ですので、こういう風に後手後手の対策になってしまう事情も分かるのですが、なんとか最悪の事態に陥る前に安心できる対策はしてほしいと思うのが正直なところですね。
ですが、今回は不幸中の幸いという話で完結しそうな事ですので、このような形で取り上げることにしてみました。くわばらくわばら。
また次回
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