雪の気配がちらちらり
今朝目覚めたのは午前6時のこと。けたたましく鳴り響く目覚ましの音に顔をしかめながらナメクジのように手を伸ばす。布団が身体からずり落ちて、やっと窓から伝わる寒気の気配に気がついた。
起き上がり恐る恐るとカーテンを開けると、白い草花が目に映り深くため息が落ちる。
そういえばストーブのタイマーをしていなかった。
何事にも準備というのは必要だ。こう前触れもなく急にやってこられると、こちらも持て成し一つやってやる事が出来ないではないか。だから部屋の温度は10℃を下回っているし、車庫にしまい忘れた車のガラスは凍って溶けるのを待たなければならない。鈍い寝起きの頭にあまり多くの事を要求されても限界があるというのに、どうしてこうこんなにもやらなければならないことがあるのだろうか。
一先ず起き上がろう。
部屋の寒さに拒否反応を示す身体に鞭を打ち、布団をはねのけて起き上がる。ほんの少しだけストーブに目をやるが、これから出ていく場所を温めても意味がないと視線を外す。これから毎日のように早起きしてもらう身だ。今日くらいはまだ寝かせておいてやろう。
寝覚めの水をコップに注ぎながら、今日やるであろう仕事の予想を立てる。恐らく最後の収穫物である菊芋を掘り出す日だ。この調子だと仕事を始めるころには霜が融けて畑は濡れている事だろう。ベタベタなトラクターの足回りを思い浮かべて嫌な顔をする。出来れば汚れずに今日を過ごしたいものだ。そう思いながら水を飲み干す。眠気は覚めない。
鈍い頭の時間とは裏腹に、実際の時間は早く過ぎている。うだうだしているうちにこんな時間だ。そろそろ外に出なくては。
服を着替え家の鍵を持ち、車の鍵を拾い上げたところでふと思い出す。
エンジンをかけるのを忘れていた。
車が動き出すまであと3分。車内で真っ白なガラスを睨みながら車のエンジンに手をかけた。
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という訳で目に見えて霜が降りてくるようになりましたね。非常に寒いです。これから更に寒くなると思うと憂鬱ですが、段々と外仕事もなくなってくるのでそこだけは救いでしょうかね。
さて、今回はそろそろブログに書くことが毎年同じようなことになってしまってきたのでなんとかしたいと思い、実験的にこんな形の近況報告とさせていただきました。自分が楽かどうかはちょっと判断しかねますね。脳を殺しながら近況報告するよりははるかにカロリーは高いのですが、まぁこれからまたどういった形にするのかはおいおい考えていきましょうか。
さて、長々と書いてしまうとせっかくこの形式にした意味がなくなってしまうので、今回はこれくらいにしておきましょう。
また次回
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