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稲刈り後半戦


 10月に入ろうとしている今現在。9月10日といういつもより1週間ほど早く開始した稲刈りは、やっとこさ終わりの気配を見せ始めていた。

 残り面積は約25ヘクタール。いつもならば3日ほどで終わる量ではあるのだが、あまりにも条件の悪い田んぼが頻発する今年の状況では、あと1週間ほどの日数が必要になるだろう。おまけに天気も良くないため、稲刈りを進められる日にちが限定されることもあり、下手をすれば10月中旬に差し掛かるかもしれないという恐れもある。それでは結局いつもと変わらないどころか、若干遅い終わりになることになる。

 いい加減心に休まりのない状況は去って欲しいと思うのだが、稲刈りというのはコンバインの動いた時間分しか進まないものなのだ。天気仕事というのは正にこの事かと改めて実感させられる。


 さて、今日刈っているのは数少ない殆どの稲が倒伏せずに済んでいる田んぼではあるのだが、今年は倒伏していない=実りが少ないというのが結びついている田んぼが多いため、手放しで喜んでいられる訳ではないのが悩みどころである。だからといって、倒伏していると稲刈りの速度が格段に下がり、作業日数が格段に増えてしまう。何事もバランスが大事という話ではあるのだが、このバランスというのが実に難しい。

 田んぼの土質や肥料の量、その年の日照や気温等、強い雨や風の来る回数とあまりにもランダム要素がありすぎる。全てを予測して管理するのは到底不可能だ。


 ということでどんなに文句を言っても、倒伏した稲が起き上がることはないので、大人しく苦労しながら稲刈りするしかないのだ。

 と言いつつも明日は雨と予報が出ている。やれやれ、少なくとももう1日は稲刈りの期間が伸びそうである。


                                             また次回




 

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