夏でも雪は見られるよ
七月の上旬に視察として新潟へと赴くこととなりました。何を勉強しに行ったかというと写真の通り、雪を見に行ったわけですね。こちらは雪室と呼ばれる保存技術で、電力を使わずに低温で食品などを保管することの出来る代物です。
品物の倉庫と雪の貯蔵庫の空気を循環させることによって、埃や塵を雪に吸着させる事も出来るので、非常に清潔な保管状況を維持できるエコでクリーンな技術ということもあって、六次産業発展の足がかりを探す我が社も注目しているものなのですよ。因みに写真は青木酒造株式会社鶴齢様の雪室で御座います。他にも雪の多い新潟では雪室を活用している団体が多く活躍されているようなので、ご注目です。
しかし、この雪室という技術、何を隠そう沼田町にも御座います。雪中米という言葉を聞いたことがある人も居ない人も、よーく頭に刻み込んで下さいね。これも雪の温度を使って低温でお米を貯蔵する技術で、長期間保存していても高品質なお米の状態を維持することが出来るという代物なのです。食品によっては更に食味が増すといった付加価値をつけることも出来るため知る人ぞ知ると言った扱いを受けている沼田町の特産品と言えるでしょうね。
自然から出来た物を、更に自然の物で保管するといった一貫性は、雪の少ない地域では実現が難しい特権であります。いつも除雪などで苦しめられている雪ですが、逆に利用して自分達に富をもたらそうと考える人々の努力は目を見張る物があります。
我が社もその精神を見習って、キクイモの長期保存や新たな商品の作成などの糸口を探ろうと、この雪室という技術には注目している所なのです。
皆様に提供するのだからより安全に、そして他には無い我が社独自の色を。そんなのを目指すのは当たり前だと言う人も居るかもしれませんが、実現するのは意外に難しい物です。ですが諦めてはそれこそ失礼というもの。停滞は後退と同義、良い方向へと前進することを常日頃から心がけて仕事に励むことを我々は約束いたしますよ。
たまにはおふざけ無しの真面目な更新を意識してみました。
では次回にまたお会いしましょう……