引き受けたからにはやらねばならぬ
世の中にはやらなければならない仕事というものを抱えている状態であっても、別の所から至急の仕事が舞い込んで来ることがあります。俗に言う「私も暇じゃ無いんだけどな」という奴ですね。と言う訳で、収穫した菊芋の保存処理がまだ大量に残っているのですが、ハウスを建てなければならないという大仕事が他所様からやって来ました。
越冬ハウスなどは本来長い時間を掛けてコツコツとやるのが人手の少ない所の定石なのですが、その暇すら無かったのでしょう。雪が降る前にある程度の形を作って欲しいとの注文でしたので、我が社の人間7人がかりで三日間。いやはややってやりましたとも、おかげで全身が筋肉痛です。
普段我々が建てているような通常の型のハウスならば、ここまで時間は掛からなかったのですが、今回建てたのは恐ろしいほどに背が高い。そして越冬の為の様々なパーツが取り付けられた豪華仕様の物でしたので、説明書を見ながら手探りの状態で建てていたので、かなりの時間が掛かってしまいました。いやぁ、何にせよ一本一本のパイプが重いのなんのと。忙しい時期が終わり、重い物を持たなくなった身体では、その急激な負担に付いていきません。今年は本当に珍しい作業をすることが多い年でした。貴重な体験と言えなくもないのですが、通常はやらなくても良い作業をやる羽目になるというのは精神的には宜しくありませんからね。
でも、それすらを乗り越えて私はより大きくなる。成長というのはそんなことの繰り返しなのでしょうか。
いつかビックになってやると誓って都会に出る若者も多いことでしょう。帰ってきた頃にはズシンズシンと音を立てて、遠くから手を振る巨大な影が見えるのです。その隣には仕事仲間の怪獣が、腕振り火を吹き町を壊す。
「おっと俺の古里で好きにはさせないぜ!」とお決まりのポージングでビームを放つ。故郷に錦は飾れないが、世界を救う事なら出来る。
そんなウルトラな男になりましょう。ウルトラな女でも構いません。きっとなれるよ。ガッチャな人だって女は居たんだもの。
私は皆の可能性を信じています!
また次回